2010年6月9日水曜日

色々と実験+失敗

どうも、失敗かましてしまったQです、こんちには。




①オペアンプとパスコン
パスコンというのは電子回路で遊ぶ人間の間では有名ですが。ずっと今まで勘違いしてた。というのはオペアンプにパスコンをが必要かどうか?

まあいわゆる0.1uFとかだと実は数MHz以上の領域でパスコンのせいで逆に怪しくなるらしいんだけど、基本的に多分つけたほうが良い。

オペアンプをコンパレータ的に使う場合はどう考えても必要ってのはすぐに分かるんだが、普通のオペアンプとして使う場合はどうなのか?
というわけで、秋月で売ってる安いクアッドオペアンプで実験してみた。

実験はものすごく簡単。オペアンプとDCモータの電源を共通にして、DCモータを500Hz,50%Dutyで駆動させると。

まずパスコン無しの場合。

赤がオペアンプの電源、青がオペアンプで500Hzの方形波を出力させた波形。ご覧の通り、酷い有様である。当然だが、これではオペアンプの出力はとても信用できたものではない。

そこでパスコンを取り付ける。

見事にオペアンプの出力が改善された。つまり、オペアンプにもパスコンはあったほうが良いのである。でも冷静に考えればトランジスタが繋がってるだけなんだから、電源のノイズは当然そのまま出てくるものだと思った方が良いかも。

さらに、470uFの電解コンデンサも付けてみた

この通りかなり電源、出力ともに綺麗になった。先人の知恵はちゃんと価値があるものだったのである。





前回の基盤を作り直したのだが、見事にミスった(笑)まあリカバリーが出来ることが分かったからいいんだけど…ステッピングモーターをきちんと回すのは思いのほか難しい。
留意点をいくつか。

②ステッピングモーターの電流検出
電流検出に微小抵抗+オペアンプを使う場合、オペアンプのコモンモード入力(要するにグランドに対する電圧)に注意する。トランジスタONのときは正常に検出できるが、トランジスタOFFのときにオペアンプのコモンモード入力は回路の電源電圧+モーターの起電力が加わる。特にフライバックダイオードにツェナーダイオードを直列接続している場合、電源電圧+ツェナー電圧になる。普通のオペアンプの許容入力は、オペアンプの電源電圧-1.5V~-3.0V位なので、何の対策もしないと大抵誤動作する。





③ステッピングモーターのxと-x,yと_y
2相ユニポーラの場合、xと_x、yと_yが繋がっている為互いの起電力が影響しあう。例えばxに電圧を印加すると_xにものすごいノイズが出る。まあxと_xが同時に駆動されることは無いので大丈夫だとは思うが…電流検出用のオペアンプなどをつけてる際は不定な出力の原因となる為注意。





作ってた当時はオシロスコープが無かったからなぁ…今いろいろ見てみると、Q-star、よく動いてたな。そして昔いくつか失敗した基盤の原因も分かった。いや、奥が深い。







懐かしむ
まもなくすぐに
明日が来る

2010年6月6日日曜日

再開

どうも、いつもあなたのそばで鬱々してる、それがQです、こんちには。

さて色々ごったごた有りましたが、一段落しました。というわけでQ-starの開発を再開します。引っ越したのはそのためだし。

やることリストとしては、
プロッタの改良
クリーンルーム内設備の改良
新方式の実験
0から構造の再設計、製作

無論、過去の資産や経験は十分に生かすつもりですが、当時何も考えずに作っていた僕は書類やデータを残していなかった為、正直イマイチな状況になっちゃってます。例えばこれ。



この回路、実はプロッタ用の回路。今でも動きます。奥で眠ってたのにまだまだ元気です。年単位の月日を経てもまだ動くってのは素直に嬉しい。しかし、この回路、素人目に見てもまあ有り得ない(笑)勿論色々考えて作ったけど、でも今にしてみればやっぱり爆弾に等しい基盤。いつどこでどう壊れるか分からない。

最大の過ちは回路を残していないこと。大体どういう回路だったか覚えてるけど、それにしたってねぇ…

だから、この基盤は未来のQ-starプラネタリウム記念館にでも寄贈するとして(笑)もっと信頼できる基盤に作り直す。勿論これだけじゃない。もっともっと直さなければいけないものが沢山ある。

そしていつぞややってみようと思ったこともあるし、これは付けたいって言うのもあるし…


やり残したことをやるのである。これが最後になるかどうかは分からんが、全力をつくすのみ。






振り返り
そしてもう一度
振り返り