2012年8月19日日曜日

サイエンスキャンプin肝付に講師として参加

どうも、Qです。

3週間ほど前のことなんですがw7月28-30日に手作りプラネタリウムの講師としてサイエンスキャンプin肝付に参加させて頂きました。
http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/2012smr/program/pdf/dx_program01.pdf
http://kimotsuki.net/


とある伝手で、「宇宙教育」の一環として 、プラネタリウムや工学的な側面、手を動かすことの重要性など視点から高校生に講師をしてほしいと依頼がありました。完全に趣味の一環でやってたプラネタリウムですが、こんな風な話に繋がるとそれはそれで身が引き締まるというか、ちょっと恐縮なわけです。

 作業風景

一応作ったものとしては、過去に福島いわき市のボランティアでやったもの
http://www.planet-boys.blogspot.jp/2011/11/blog-post.html
に少し手を加えたものです。

もともと小学生が作れること、程度の発想で考えたものだったので、高校生達相手では少々退屈なものになってしまうんじゃないかと懸念もあったんですが、意外とそうでもなかったです。定例?の製作後部屋を暗くして皆で投影したわけですが、「オー!」と歓声が上がったりしてw
というか、皆手先器用ね。自分自身で試したときはあんなに綺麗に映らなかったしw


プラネタリウム作りということで、色々考えては見たのですが、結局はこんなショボイもの、を作って貰うことにしました。何故かといえば、このあとQ-star-AHの実投影を行ったわけですが、そこに繋がっていくためには、こんな「え~・・・」と思うようなレベルの作業から始まっているからです。
20人の大の高校生達が、紙に画鋲でポツポツを穴を開けてるんですよw冷静に考えたらものすごいシュールですよね。

でも自分は大学生の時に、アルミホイルにポツポツ穴を開けてたりしたわけでw
ロケット開発を推し進めた糸川博士も、最初はペンシルロケットみたいな、とても宇宙には飛んで行けそうもないものから初めて、最後は人工衛星まで飛ばしたわけです。
勿論ロケットとQ-starでは月とすっぽんほどの差があるわけですが、でも根底にあった科学としての姿勢?みたいなものは、おそらくそこまで大きく違わなかっただろうと思うのです。

当たり前ですが、いきなりなんか面白いものや、すごいもの、目標とするものを作ることはできません。そして、その結果だけ見せられると、まるであたかもそれをやった人が天才と見なされたり、といったことが起きるわけです。勿論、本物の天才みたいな人もいるのかもしれませんが、おそらく大多数は違いますし、そして天才だからといっても本質は変わらないでしょう。

「こんなことやってどうすんの?」レベルの積み上げ、それ以外の成功への方法などおそらくないんです。
科学をするってそういうことだと思います。


最終的にはそれを理解してもらうために、手作りプラネ→Q-starができるまでの紹介→Q-star投影→ちょっとした話、という展開にしました。高校生達の反応を見る限りでは、おそらく何がしかは伝わったのではないか、と期待したいところです。


わざわざサイエンスキャンプに来るくらいですから、それなりに科学や研究者というものに興味があるのだと思います。事実、そういうことについて悩んでいるレポート?感想文?みたいなものも頂きました。
科学をする、というのはこれからはもっと難しくなるだろうな、と思います。「こんなことやってどうすんの?」の繰り返しで積み上げる必要があるのに、「こんなことやってどうすんの?」では研究はできない状況にどんどんなりつつあるからです。

だから、ある意味覚悟を決める必要があります。
科学者というのは、「くだらない作業の繰り返し」で、「意味がない、くだらない」と言われ続けるような状況になる可能性があります。その負のプレッシャーに打ち勝つほどの「面白い!」を探求する心があるかどうか。

その意味では悩み続けることが大事です。そしてそれは、悩んでいる人たちが言わないと意味がないのです。成功した人達や偉くなってしまった人達ではその悩みのリアリティにかけている気がします。 いま現在進行中で悩んでいること、それこそがわざわざ僕なんかが講師をやった価値かなと思うのです。


なんて厳しいこと言ってますが。


じゃあ僕の講義はそんな鬱満載なものだったのか。いや違いますw蟹歩きしたりジャンプしたり、よく分からない毛虫みたいなものをホワイトボードに書いたりwいやビデオでも撮ってたらひどいもんだったんじゃないかなと・・・

だって科学の話って楽しいじゃない。楽しいからテンションあがっちゃうよね。↑みたいなこと言ってますが、結局根底にあるのは、「科学をするのが楽しい」ってだけなんだと思います。

とても良い経験になりました!一緒に議論してくれた高校生達、ありがとう!!


(本件は、独立行政法人JST主催、株式会社リバネス企画の、サイエンスキャンプin肝付にて行われた活動です)




 以下はおまけ


 鹿児島空港にて。 peachが飛び立ちました。
ところでpeachってなに?

 サイエンスキャンプ開始(リバネスの藤田さん)

 →の方は旧内之浦婦人会長の橋本さん
肝付町(内之浦)のロケット発射台建造において、
ボランティアでその建造に関わってきた人の一人
実体験に基づいて当時のことを語って頂きました。


 モデルロケットの打ち上げをやりました!
もっとゆっくり上がるもんだと思ったらものすごい勢いで飛んでったw

桜島
上が行きに撮ったもの、下が帰りに撮ったもの
多分あのモクモクは噴火?

男、西郷どんの銅像
マジでかいw

どやぁ!!