2010年9月26日日曜日

投影ユニットの削りだし

どうも、削りだしなど笑止旋盤なQです、こんちには。

先週の金曜日から遅い夏休みだったわけですが、あと今日一日を残して終了なわけです。何やってたかというとホットプレートの調整とかスピンナーの調整とかクリーンルームの立ち上げとか構造設計とかやってたわけです。設計図なんて必要かどうかというと結構難しい部分ではあるんですが、CNC持ってるのでそれを有効活用したいのと、設計資産を残したいわけです。あとで自分で削りだす時にそれを見てればOK、みたいな。

作りながら考えるのも良いですが、やっぱりちゃんとどういう風に作るか、寸法をどうするかを事前に考えておいた方が結果的に早いし楽です。ミスも少なくなりますし。これって機械的な設計だけじゃなくてプログラミングとか仕事の仕方みたいな部分にも言えるんじゃないかと思う。
別に僕は設計図の書き方とか殆ど知らないし、メモみたいなのに近いんですがそれでも有ると無しじゃ大違い。結局何度か痛い目見てるからこそ学習するわけですが(笑)


そんな中でこの休み中に設計したものの一つが投影ユニット。要するに恒星原板と投影レンズを組み込む部分です。設計図を起こして、

 この投影ユニットの設計図を元に旋盤でアルミを削りだします。

削りだし途中の状態 

削りだし終り

はめ合わせ

珍しくピッタリいきました(笑)いやそれなりにピッタリ行かないとダメなんですけど。2時間くらい?旋盤に向かいっぱなしだったような気がします。終わってふと気が抜けた瞬間にどっと疲れがでて寝てしまいました。で、こんな時間に日記書いてるわけですが。
かなりの削り出しをしたのでかなり時間もかかったし、疲労もしてしまったのですが、これはあくまで試作版。いけそうならこれも本体に組み込みますが、量産タイプはもう少し考えた母材から切り出します。径が太いのでやりやすいといえばやりやすいですが、それだけ時間もかかるのでどれだけ楽できるかが勝負です。というより楽が出来るように設計したり材料の選定を行うわけですが。


いやしかし久々に無心で作業をするっていうのをやりました。そしてやはり上手くいくと嬉しいですね。まあこれがまだ大量に控えてるのですが(笑)

とりあえず設計が終わって発注した材料待ち。来週の前半は殆ど何も出来ないでしょう。他にやることも有りますし。再来週の末くらいには投影ユニットの完成版が出来るといいんですが。11月末くらいまでには形自体は作り上げたいなぁ…





手に油
言葉もなしに
削りだし

2010年9月19日日曜日

クリーンルーム立ち上げ

どうも、自分の頭にもUSBメモリが刺さればいいのにと思いつつ、ウィルスがまぎれてたらやだなぁ等と思ったQです、こんちには。

いずれ脳が直接PCを操作したり、脳とインターネットが直接繋がったり、脳ー脳通信なんてのも出来るようになる時代が来るかもしれませんが、その際はコンピュータウィルスには気をつけなければならないと思います。
変なコンピューターウィルスが人間の脳情報にアクセスできるとしたらそら恐ろしい。人格破壊や勝手に別人格を作られてはたまらないですからね。まあ一方で鬱病等の精神系の疾患の治療に使える道も開ける可能性があるので、一方的に否定するわけには行かないでしょうね。


さてそれはさておき久しぶりにクリーンルーム立てました。多分1年半ぶりくらいです。まだ清浄機が、未接続なのでクリーンルーム化してないんですけどね。

遮光幕で囲ったクリーンルームです。まあ一般的なダウンフロー型のものが出来上がります。

クリーンルームといえばあのオレンジ色の光。勿論導入してあります。まあ構成原板作るのにどうしても必要なものですからね。

フォトレジストを塗るのに必要なスピンナーも再調整が終わったし、ベーキング用のホットプレートも以前よりも高い精度で温度制御が出来るようになりました。てか昔作ったのものがあまりにも適当すぎる…よくまああんなんでできたもんだな。

まだ足りないものがいつつかありますが、とりあえず構成原板を作る環境は出来上がりそうです。次のQ-starは若干期限が切られているので少し急ピッチで作らないといけません。正確にはQ-starが、というよりはQ-starを作れる状況を作っておかないといけないってことなんですけね。まあどうなるか分かりませんが、とにかく作るわけです。


プロッタの精度調整も必要だし、露光用のプログラムとか新型Q-starの構造設計とかやることが目白押しです。別に会社の仕事サボってるわけじゃないので結構大変。まあ覚悟の上なので。ついでなので昔興味があって出来なかったことを今回は載せてみるつもりです。まあすぐには無理でしょうが最低三つはあるんだよなぁ…



Q-starはいいんですが、そろそろ自分の生き方みたいなものを模索する必要が出てきたかなと思っています。というのは、昔は自己満足だから自己満足でいいんだ、的なところがあってやりたいようにやってきました。趣味はそれでいいかもしれない。だけれども、今は曲がりなりにも社会にでて自分の手で明確に何かを生み出すことが公の生業となっています。つまり、自己満足も必要だし、他人から見ても何かの価値を見出すことが出来るものである、よりレベルの高いことをやらなければいけないわけです。

次のプラネタリウムは多分自分の中で試金石的な意味を持つだろうな等と思っています。自分が他人から見て価値あるものを生み出せるのか、生み出せないのか?結局どうやって生きて生きたいのか、何をしたいのかをプラネタリウムと自分の中に聞いてみるべきだと思うのです。

何も考えずに社会に出てしまったツケです。後先省みなかった結果です。今更なことばかりです。僕は何がしたいんでしょう。

本当は悩んでる時間なんてないんだけどな…。
そしてこんなことになってしまっている理由は実は薄々勘付いているのですが、ま、それは完成した時にでもまとめるとします。





実る秋
空の心に
何を詰め

2010年9月5日日曜日

天体観測@八ヶ岳

どうも、ご無沙汰なQです。

というわけでタイトルの通り八ヶ岳(麦草峠)というところで天体観測してきました。最初非常に曇っていてこれは負けか?と思っていましたが、夜半過ぎから驚異的な晴れとなり、素晴らしい星空に恵まれました。

あれだけの星空はそうは拝めないですね。新調した口径10cmの双眼鏡の能力も如何なく発揮してもらいました。

というわけで写真をupします。


どれだけ晴れてたか良く分かると思います。まあこの画角の広さがやはり魚眼レンズの最大の魅力でもあります。久々に良い観測でした。


二点メモ
1.Nikon D70sのノイズキャンセル
星はNkon D70sで撮影した。普段面倒なので、ノイズキャンセルをONにしてるのだが、観測に行ったことのある人はご存知の通り標高が高いところはすこぶる寒い。従って電池の起電力が下がって、デジカメは早く電池切れを起こす。

今回そこまでは行かなかったのだが、かなり電池がやばくなりノイズキャンセル機能がONにも関わらず、ノイズキャンセルを行わないという現象が発生した。おそらくノイズキャンセル動作中の電池切れによる画像の損失を防ぐ為と思われる。

それはいいのだが、ここで言うノイズキャンセルは熱ノイズのキャンセルを指す。 つまり撮影した露光時間と同じ時間だけ、光が当らない(ミラーを落とした)状態で撮像素子を作動させ、熱によって検出されてしまった画像を、撮影画像から引き算する、という手段をとる。

一方ノイズにはもう一つ固定ノイズというものが有り、撮像素子固有の赤い点や白い点等、常に現れてしまうドットが存在する。これはその位置が変動しない為、どこで発生するかをカメラ内部に記憶させておき、撮影した画像から常にその部分だけを引き算したりしてキャンセルする。

さて、この固定ノイズの除去は、ノイズキャンセルがONであろうとOFFであろうと関係なく行われる…というわけではなかった。実はノイズキャンセル機能がOFFの時は通常通りこの処理を行ってくれるのだが、ノイズキャンセル機能がONの時はこの処理を行ってくれない。従ってノイズキャンセル機能をONにしてるのに、上記のようにノイズキャンセルが行われなかった場合、撮影された画像には熱ノイズと固定ノイズ両方が現れるということになる。

仕方ないので自分で処理して消そうと思ったのだが、当初ノイズキャンセル機能をOFFにして熱ノイズによる画像を撮っても、熱ノイズによる影響は取れても固定ノイズが撮れない。それは、ノイズキャンセル機能がOFFだと、常に自動で固定ノイズはキャンセルされてしまうから。というわけで少しはまった…

この問題に気付いた後、不意に気付いたのは、ノイズキャンセルをONにして、熱ノイズのキャンセル処理を電源OFFにして無理やり中断させればいいのではないか?ということで、星の撮影時間 (例えば1分)、カメラに光が入らないようにして⇒撮影⇒撮影直後に電源を切る⇒電源を入れるという処理で、見事に熱ノイズと固定ノイズ両方が乗った画像が取れた。

うーむ…これは面倒だ…ノイズキャンセルはやはりOFFの方が良いのだな…


2. SUPER-BINO 100RA
新調したという双眼鏡、実はこれ。架台にはvixenのHF2を使った。完全に立てて使うと天頂付近を見るときに双眼鏡と干渉してしまうので、少し斜めに立てて使うことになる。

別に詳しいわけではないのであんまり信用しないで欲しいが、あえてレビューを書いておくと、良く見える双眼鏡だと思う。シーイングにもよるが、木星を見たとき模様まで見えたのでこの口径でこのお値段ならかなり頑張ってるほうなんじゃないかと思う。

木星のような明るい対象をみると若干青ハロが出る。まあ仕方ないよな、多分これをなくそうとするとこの値段じゃ変えないだろう。ケース付きでアイピースも三セット付属しているので、それなりに使い回せる双眼鏡だと思う。
(倍率はデフォルトでは最大40倍。この口径で経緯台使うのが前提ならもっと倍率を上げられると思うので、その辺は自分で買えってことか…)





過去の日も
忘れし頃に
あの星へ