2010年10月31日日曜日

久々に色々メモ

どうも、Qです、こんちには。

只のメモ。

1.USB wireless LAN
PLANEXからGW-USMicroN2Wという非常の小型のUSBタイプの無線LANアダプタが売られている。これよりさらに小さいのも既に販売されているのだが、これだけ小さければまあ文句があるような例は殆ど無いだろう。

例のごとくこういう新しいデバイスをLinuxで使う場合は結構メンドクサイ。ubuntuでやったっていうのは結構見付かるのだが、CentOS5.5でも成功したのでメモ。このブログをそのデバイスを使って書いている(笑)

ubuntu,CentOS共通作業
1.このデバイスで使われているチップは、自分が買ったものはRTL8188Sというものだった。そこでまずRealtekからRTL8188SUというデバイスのLinuxドライバをダウンロード。

2.圧縮されているので展開し、展開されたフォルダの中のdriverというディレクトリの中のファイルをさらに展開する。その中のos_intf/linux/usb_intf.cというファイルをemacs等のテキストエディタで開き50行付近のところに
{USB_DEVICE(0x2019, 0xed16)},
というのを加える。
(ちなみに0x2019はidVender、0xed16はidProductというらしい。違う値の場合も有るのでシステム管理のハードウェア情報で確認する。とりあえずデバイスを挿しておけば、USBに関するハードウェア情報のどっかには書いてあるのでそれを探す。dmesgで当たりを付けることができる)

3.二つ上のディレクトリに戻り(Makefileがあるディレクトリ)、makeを実行する。成功したら****.ko(自分の場合は8712u.ko)が作成される。そしてmake installを実行する。
CentOSはsu -で一旦スーパーユーザーになってからmake installを実行する。
ubuntuはrootを一時的に有効にしてからスーパーユーザーになってmake install。sudoでは失敗する。


以下OS別
CentOSの場合

4.スーパーユーザーのまま
modprobe 8712u
を実行する。(3.で作成されるファイル名が違う場合はそれを入力)
そしてGW-USMicroN2Wを挿せばifconfigでwlan*(*は数字)というのができる(はず)

5.wpa_passphrase ssid passward > wpa_supplicant.confを実行してwpa_supplicant.confを/etc/wpa_supplicant/にコピーする。

6./etc/sysconfig/wpa_supplicantをテキストエディタで開き、
#INTERFACES="-i wlan0"とか書いてあるらへんの下に
INTERFACES="-i wlan*"
というのを書く(書き換える、もしくはそうなっていることを確認する)

7./etc/sysconfig/network-scriptsというディレクトリに移動し、ifcfg-wlan*というファイルを作り、その中に
DEVICE=wlan*
HWADDR=00:1D:xx:xx:xx:xx

BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
TYPE=Wireless
というのを書く。ifcfg-eth*があればそれをコピーすると楽。

8.詳しいことは知らないが、サービスの起動の順序が影響してうまくいかないことがあるっぽい。起動するランレベルの/etc/rc*.d/に移動して(普通はrc5.d)
messagebus -> wpa_supplicant -> network
の順に起動するように設定する。
(S**サービス名で**の値が大きい程後に起動される)

9.再起動する。多分これでうまくいくと思う。後は挿しっぱなしにしておけば起動時に自動的に認識してくれるはず。起動中に抜き差しした場合はnetworkをrestartしないとダメかも・・・


ubuntuの場合
make installが終了した段階でデバイスがifconfigで認識出来るようになっている。あとはネットワークマネージャで設定すればOK。簡単。


昔サーバーを立てた時の知識が凄く役に立ったなぁ。てかCentOSメンドクサイ(笑)


2.マルチブートとカーネル
マルチブート可能なPCだと、どれかのOSが格納されているディスク上のgrub設定でシステムが起動する。従って他のOSをアップデートしても、起動に使われるgrubの設定が変わらないためずっと古いカーネルで起動してしまう。makeの中等でuser -rでカーネルのバージョン等を使ってるとはまるので要注意。
また古いカーネルを何個前まで保持しておくかは決まっているため(CentOSでは/etc/yum.confのinstallonly_limit)、 放っておくといずれ古いカーネルが消されてしまい起動できなくなる。定期的に手動で起動に使われているgrubの設定を書き換えるか、何か手段を講じる必要がある。


3.grubの設定
CentOS
/boot/grub/grub.conf
ubuntu
/boot/grub/menu.lst



ともかくこれでLinuxで無線LANが使えるようになった。素晴らしいw

2010年10月20日水曜日

円板と投影実験

どうも、人生がQ屈なQです、こんちには。

やはりフライス盤はいいですね。作りたいものがその場で作れる。無論、僕は機械設計や製作のプロではないのでそんなに精密なものは作れませんが、逆に言えばそこまでクリティカルな仕様じゃなければ自分でどうとでも出来るわけです。むしろ自分のイメージ通りのものを即座に再現できることが重要なわけで。

プロトタイプを自分で作って問題点や難しいところを洗い出して、そして本当に必要なものはプロに設計図を渡して製作してもらうという方法だってあるわけで、その当たりはやはりケースバイケース。まあ自分で作ってるうちはいつまでもプロトタイプなんですけどね(笑)ちゃんとしたプロダクトになるような精密なものが作れないという皮肉の意味も有りますし、プロトタイプを作ることにはまあ大抵次の構想や改善点が分かってしまってよい意味できりがない、という意味でもあります。

ともかく数時間かけてフライス盤で頑張って削りだしたのが、このアルミの円板。

 アルミの円板

構造上必要になる部品なんですが、いつもこれが大変。いつまでたっても削れないし、ちょっと無理すると凄い音が出るし。ちょっとずつちょっとずつ削るんです。というか昔フライス盤を買った理由が実は円板を作る為だったんですよね…

最近はCNCがあるのでお休みのことが多くなりましたが、今でも僕の製作環境における幹部クラスの機械です。



さてもう一つの幹部、旋盤を使って星空の投影ユニットを作っているわけですが、ある程度形になってきたので調整や追加加工の検討も兼ねて投影試験を行ってみました。 使ったのは、2年以上前に作った恒星原板。本当は恒星原板にするために作ったわけじゃないので投影すると星空が裏表になっちゃうんですが(笑)

というわけで投影してみた写真。

 部屋で投影してみた様子(位置が反転してますが左の明るいのがシリウス)

 まあ結論から言うと、今までのQ-starとは異次元。今まではなんとか手に入るものを組み合わせて無理やり作ってたわけですが、今回は必要にあわせてレンズ類を選別してるので全く違うレベルの星空です。この原板で表現し切れるレベルでは有りません。

原板の方がプギャーなところがあるので その辺はこれから作り直していかなければなりませんが。投影できるところまで来るとやっぱり楽しいですね。まだまだ道のりは半分にも達してませんがともかく作り続けます。これから仕事の方が大変になるからどうなるかなぁ…

そろそろ作業スペースがクリーンルームの中に映っていきそうだな。別に大きな改良なんかはしてないがどこまでいけるか/・・・

なんとか12月中には動かせる状態にして後はソフトウェア的な作業だけにしたい。ま、そんなに楽じゃないだろう。





まだら模様
酸いも甘いも
この季節

2010年10月13日水曜日

アルミニウムな毎日

どうも、3連休アルミ削ったりしてたQです、こんちには。

まあ要するに新しいプラネタリウム作る為にひたすら工作してた。いや、CNCって素晴らしいねw旋盤でゴリゴリしてる時に別の欲しい素材を削りだしてくれるんです。勿論、新しいアルミの素材をセットしたりとかが結構面倒なので、単純に効率が上がるってわけではないけれど、その当たりは使い方。効率が上がるように手順を考えることになるのです。

仕事が終わってから深夜遅くまでゴリゴリしたりがりがりしてるおかげで若干グロッキーだけど、いい感じに作業は進んでいます。

 
削りだした部品の数々。まだまだ全然足りません。


CNCの最大の強み。こういった部品を作れるのは本当にCNCの恩恵

色々悲惨ですがなんとか作業は進んでます。

こういう作業は一度設計図さえ描いてしまえば無心で続けられる。何も考えずにただ目の前の材料の形だけに集中することができる。

プラネタリウムって僕にとってなんだったんだろう、何ゆえ僕はこんなことをしているのだろう等と考えると、まあ実はあーそういうことだったのかな、と思えるものがないわけではない。

自分は結局何がしたいのか、自分は何を作ってるのか。悩みは絶えないし、表層のくだらないものを剥ぎ取ってしまえばまあ所詮僕はその程度。それに気付くのがいやだから、何年も考えるのを放棄してただけなんだな…


2010年10月12日火曜日

長野県の某所

どうも、観測に行ってきたQです、こんちには。

3連休の内、日月を使って長野県某所へ天体観測に行ってきました。といっても今回は天体観測そのものというよりも、その設備を見にいく、という感じだったのですが。

とある友人の知り合いの方が、共同で天体観測所を所有しており、そこにお邪魔させていただいたのです。いや、しかし出てくる機材の数々がまあとにかく凄い。120センチ級の屈折やら25センチ、30センチ級の反射式の望遠鏡がずらり。またそれを載せてる赤道儀がこれまた尋常じゃない。

しかも、その観測所、仲間を募って皆の力を合わせて構築したというから凄い。コンクリートの建物なんですが、1階は休憩が出来てしかも外の空が監視できるモニタを完備。2階が実際の観測場所で、なんと屋根がスライドして開くんです。しかもその辺もお手製というからもう普通じゃない(笑)

おそらくアマチュアでは(もはやアマチュアではないという気がするが…)、日本最高クラスの設備なのではなかろうか?まあ半分仕事になってる人もいるようだし、当の紹介していただいた人自体が数十個くらい小惑星を発見してるようような方なので。

自分でゴニョゴニョと作ってしまうようなタイプの人間にはたまらない空間だったと思います。いや、しかも色々面白い話も聞けたし。
素晴らしい場所でした。またお邪魔したいですね。



二階の観測所。機材がずらり。


観測する時は屋根がスライドして開きます(笑)いやすげぇ…



こんな感じだったんですね。


素晴らしい空に恵まれました。

何がここまでさせるのかと疑問の思うほどのクオリティでした。僕もハンドメイドするものとして、素直に尊敬すると共に負けてはいられないと思います。

イヤ凄かった。 木星の模様とか凄くはっきり見えたし、オリオン大星雲も鳥がものすごく大きな翼を広げてたし…。なんというか、本物を見た、って感じですね…はい。