しばらくある作業に取り掛かっていたのですが、それが
同期の結婚披露宴二次会でプラネタリウムを投影
というものでした。
ここ1、2ヶ月そのための作業に追われており、なかなか大変でした。高々10分の投影なんですが、やはりいい加減なものは出したくないのでそれなりの作業量になるわけです。
なんとか投影できる状態には持っていけたのですが、最終的には建物の仕様の関係で完全な遮光が全く不可能な状態で、残念ながら薄暗闇の中での投影となってしまいました。それでもなんとか1、2等星くらいは見えたは見えたのですが・・・
やはり悔しいですね。もっと本当は全然違う星空が見せられたのに、と思うと悔やみきれない部分が有ります。僕のプラネタリウムは僕が生きている限りどうとでもなる可能性がありますが、結婚披露宴は一度きりですからね。不可抗力であったとはいえ、やはり悔しさが滲みます。
でも、初めて人に請われて、そしてそれに応えたいという形でやったので、只の自己満足とは違う世界でプラネタリウムに向き合う機会になりました。ただ作って楽しいだけではない、見てほしい人が居る、見せてあげたい人が居る、最高の演出をしてあげたい、そんな感じで作ったのは、多分僕の人生でも初めてなんじゃないかな?と思います。
結果は悔しさが残るものになってしまいましたが、でもQ-starにとって、僕にとって、とても良い機会になりました。そんな機会を与えてくれた同期の方にはとても感謝すると共に、お二人のこれからの幸せを心より願っています。
そして、遮光幕を作ったり立てたり、その他多くの作業を手伝ってくれた人達にも感謝を。とにかく投影までこぎつけられたのはその人たちのおかげです。
物づくりって、作る前にも最中にも後にも人がいて、その連鎖があって、そして初めて確かに価値のあるものへ変わっていくのだと思います。多分僕にとってはかなりの転機、なのかもしれません。
というわけで作ったものと、本来投影できた星空を公開します。
作ったもの
今回特別に作った投影機
天の川投影用の微光星原板と、明るい星用の原板を重ね合わせることで色と点で表現される天の川の両方を実現しているプラネタリウムです。Q-star-AH(analog-hybrid)とでも名づけますかね?アナログ方式を二つ重ねる方式です。業界でどういう位置づけになるものなのかはよく分かりません。
レンズは写真用の魚眼レンズ
光源はめちゃめちゃ明るいLED
を使ってます。突貫で回路を作ったので極めて汚い感じになってしまいました。しかしながら、一応PCから制御して昼光、夕焼け、薄明などをイメージして出力できるようになってます。その装置が上の方の丸い器の部分です。
いわゆるドームに投影することを意図した装置ではなくて、天井にそのまま投影する形にしています。ホームスターとかと理屈は同じですね。
ちなみに星の数は100万です。今回作ったのは時期が冬だったということもあり、冬の星空を中心に投影しています。
というわけで投影写真
Q-star-AHの星空
今回は知らない人相手に投影することがメインだったので、明るい星を強調したりちょっと変な形にしたりしてます(笑)まあその辺は遊び心です。アライメントが怪しいので若干位置がずれてますが、勿論直せます。こんな感じですね。ちなみに冬のダイヤモンドを意識した構成になってます。
こんな感じですね。
以上です。
絆とは
力強く
柔らかく
(Q-star広報)