2014年8月27日水曜日

起業コンテストの応募文

どうも、Qです。

今現段階で、というかしばらくは起業するつもりはないし、今日明日でどうにかなるような話ではない状態である、ということは大前提としてですが、とあるつてで起業コンテスト的なものに応募しておりました。

色々理由はありますが、まあごちゃごちゃ言っても仕方なくて、とりあえず「将来のため」としか言いようがないですw

結果としては残念ながら一次予選?を通過できなかったのですが、今後のため、自戒のため、またわざわざSCLなんていう活動をやっている意義をまとめるいい機会になったので、応募文の関係あるところだけ残しておきたいと思います。

色々修正した方がいい部分もあったり、あらぬ誤解を招く恐れもあるのですが、それはそれでその時対応するということで、何やろうとしてるのか、位はそろそろアピールしても良いかと思うのです。
(とはいえ明らかにトラブルのもとになりそうな部分は添削してますw)



・ものづくりに対する思い  
 
 本参加チームのStray Cats’ Lab(SCL)は、ある種のものづくりサークルのようなもので、主に代表者の過去のプラネタリウム自作の経験や、その際に購入した工作機械等を基に立ち上がりました。


 3Dプリンタ、CNC、卓上フライス等、本来導入するのが非常に困難だったマザーマシン類が、現在は決して手の届かないものではなくなりました。こういった装置類は、それなりの精度や性能、独自性のある開発を行うためには、非常に重要な開発・試作リソースです。しかし、手に入るものになったとはいえ、コスト、置く場所、騒音、利用におけるノウハウ等の問題から、これらを一般的な住環境に導入することは今でも容易いと言えません。そしてこのことは、住環境や経済面、使い方やノウハウを教えてくれる人脈等において、厳しい状況に置かれがちな若者のものづくりにとって、非常に高い敷居になっていると考えられます。
 
 代表者の場合、たまたま運良くこれらのハードルを越え、自宅に旋盤などの開発環境を構築し、最終的に学生時代にレンズ式プラネタリウムを作り上げる所まで到達できました。しかし、それは本当に運が良かっただけで、誰でも可能だとは思えません。裏を返せば、代表者の持つ経験やノウハウ、開発リソースを、うまく使い、広げることができれば、上記の状況を変えるために一石を投じることができるのではないか?と考えております。
  
 もう一点、こういった趣味で開発を行う人材は、往々にして大組織の仕事のやり方とそりが合わないということがあります。特に近年の、ロジックとリスク管理重視の傾向は、リソースが潤沢なはずの大企業において特に顕著で、そこにいる若者は能力も開発の意思もありながら、具体的なものづくりに全く触れられていない場合があります。無論、その環境で結果を出す人もいることから、一概にそれが駄目とは言えませんが、結果を出すための手段がそれしかないということはないはずで、もし本当にないのであれば誰かが別の手段を提供すべきと考えます。

 私達は上記のような「組織として成功できる人」を飼い猫、「能力も意思もあるのにたまたま組織のやり方と合わない人」を野良猫と定義しました。そして、その野良猫達に隠されたアイデアと能力を、もっと世界の面白いや楽しいに繋げるべきだと考えています。野良猫にしかできない、野良猫だからこそできるものづくりがある、その野良猫達の実験場を提供できないか?それが、私達が考えるこれからの、別のものづくりの在り方です。



・参入市場、分野 
 
 今後、起業すると想定した場合、かなり近い思想を持つ組織や分野としてFabLab、工場貸し、ラボ貸しビジネスが挙げられます。このような分野に、あえて言葉を付けるとすれば小規模開発・実験支援、試作支援、個人メーカーラボ等が近いイメージを表すことになると考えております。

 現状の想定として、例えばトレーニングジムが地域性の強いビジネスであり、同じ地区に何社も参入してこない限り基本的に競合は発生しないのと同様で、同地区内に何個もFabLabができるようなことにならない限り、それらと私たちは競合にはならず、どちらかというと上記の市場を一緒に盛り上げていくことになるのではないかと考えております。私達は起業支援ビジネスまでは想定していないので、例えば、FabLabからより本気度をもってものづくりを進めたい人を受け入れ、多少の利用料や設備費を頂きながら、起業を想定するようになる手前までを手伝うような、そういった試作支援ビジネスになるのではないかと考えております。 




私達が目指す世界観
 
 今後、更に個人向け工作機械・装置の高性能化が進み、大企業や大学並みの研究・開発成果が、個人や一般家庭から生み出されるようになるのではないかと考えられます。しかし、道具や技術は使い方を知らなければ意味はなく、楽しくなければ個人が本気で取り組むことは殆どないと想定されます。 
 
  まずは、私達自身が野良猫として面白いアイデアやプロダクトを形にし、それを見て感化された何人かが、本気で夜や土日に趣味開発をしに遊びに来るような、そういう場を作りたいと考えております。そしてその人達が、また誰かに影響を与え、似たようなラボを作り、結果として日本や世界のあちこちに、いつでも本気の趣味プロダクト作りを始められるような場がある、そういう世界を導ければと思います。


以上。

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