2010年9月5日日曜日

天体観測@八ヶ岳

どうも、ご無沙汰なQです。

というわけでタイトルの通り八ヶ岳(麦草峠)というところで天体観測してきました。最初非常に曇っていてこれは負けか?と思っていましたが、夜半過ぎから驚異的な晴れとなり、素晴らしい星空に恵まれました。

あれだけの星空はそうは拝めないですね。新調した口径10cmの双眼鏡の能力も如何なく発揮してもらいました。

というわけで写真をupします。


どれだけ晴れてたか良く分かると思います。まあこの画角の広さがやはり魚眼レンズの最大の魅力でもあります。久々に良い観測でした。


二点メモ
1.Nikon D70sのノイズキャンセル
星はNkon D70sで撮影した。普段面倒なので、ノイズキャンセルをONにしてるのだが、観測に行ったことのある人はご存知の通り標高が高いところはすこぶる寒い。従って電池の起電力が下がって、デジカメは早く電池切れを起こす。

今回そこまでは行かなかったのだが、かなり電池がやばくなりノイズキャンセル機能がONにも関わらず、ノイズキャンセルを行わないという現象が発生した。おそらくノイズキャンセル動作中の電池切れによる画像の損失を防ぐ為と思われる。

それはいいのだが、ここで言うノイズキャンセルは熱ノイズのキャンセルを指す。 つまり撮影した露光時間と同じ時間だけ、光が当らない(ミラーを落とした)状態で撮像素子を作動させ、熱によって検出されてしまった画像を、撮影画像から引き算する、という手段をとる。

一方ノイズにはもう一つ固定ノイズというものが有り、撮像素子固有の赤い点や白い点等、常に現れてしまうドットが存在する。これはその位置が変動しない為、どこで発生するかをカメラ内部に記憶させておき、撮影した画像から常にその部分だけを引き算したりしてキャンセルする。

さて、この固定ノイズの除去は、ノイズキャンセルがONであろうとOFFであろうと関係なく行われる…というわけではなかった。実はノイズキャンセル機能がOFFの時は通常通りこの処理を行ってくれるのだが、ノイズキャンセル機能がONの時はこの処理を行ってくれない。従ってノイズキャンセル機能をONにしてるのに、上記のようにノイズキャンセルが行われなかった場合、撮影された画像には熱ノイズと固定ノイズ両方が現れるということになる。

仕方ないので自分で処理して消そうと思ったのだが、当初ノイズキャンセル機能をOFFにして熱ノイズによる画像を撮っても、熱ノイズによる影響は取れても固定ノイズが撮れない。それは、ノイズキャンセル機能がOFFだと、常に自動で固定ノイズはキャンセルされてしまうから。というわけで少しはまった…

この問題に気付いた後、不意に気付いたのは、ノイズキャンセルをONにして、熱ノイズのキャンセル処理を電源OFFにして無理やり中断させればいいのではないか?ということで、星の撮影時間 (例えば1分)、カメラに光が入らないようにして⇒撮影⇒撮影直後に電源を切る⇒電源を入れるという処理で、見事に熱ノイズと固定ノイズ両方が乗った画像が取れた。

うーむ…これは面倒だ…ノイズキャンセルはやはりOFFの方が良いのだな…


2. SUPER-BINO 100RA
新調したという双眼鏡、実はこれ。架台にはvixenのHF2を使った。完全に立てて使うと天頂付近を見るときに双眼鏡と干渉してしまうので、少し斜めに立てて使うことになる。

別に詳しいわけではないのであんまり信用しないで欲しいが、あえてレビューを書いておくと、良く見える双眼鏡だと思う。シーイングにもよるが、木星を見たとき模様まで見えたのでこの口径でこのお値段ならかなり頑張ってるほうなんじゃないかと思う。

木星のような明るい対象をみると若干青ハロが出る。まあ仕方ないよな、多分これをなくそうとするとこの値段じゃ変えないだろう。ケース付きでアイピースも三セット付属しているので、それなりに使い回せる双眼鏡だと思う。
(倍率はデフォルトでは最大40倍。この口径で経緯台使うのが前提ならもっと倍率を上げられると思うので、その辺は自分で買えってことか…)





過去の日も
忘れし頃に
あの星へ

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