2011年12月19日月曜日

月食、八丈島、旧Q-star回収、作業

どうも、Qです、こんちには。

一応生きてます(笑)ちょっとプラネや仕事の作業を集中的に進めていたら、かなりの期間放置してしまいました。本当は月食の写真とかもっと早くupしたかったのですが。


というわけでまず月食の写真。千葉まで行ったのですがあいにくの曇りで、欠けていく様、及び満月に戻ってくる様を観測することができませんでした。ただ、本影に入っている時は全天が晴れて赤い月を見ることができました。

欠けていく最中は辛うじて月が見える程度で殆ど観測にならず…

 本影中は撮影することができました(クリック等で拡大しないとわからないかも…)
冬のダイヤモンドの中に月食中の月があります。

わかる人はわかると思いますが、この写真、あれ?ってなると思います。冬のダイヤモンドがちゃんと映ってるのに、月は赤いままなんですよね。普通、こんな風に星が写るくらい露出時間長くすると、月食中の月といえど過露光になって白飛びします。
というわけで何やったかというと、露出時間の短い月だけを撮った写真と、露出時間の長い星が写るよう撮った写真を合成したのです。実際の目で見た雰囲気を表現したくてこんな写真にしてみました。


次に12月16-17日と、隣の部署の旅行に参加させていただいて、八丈島に行ってきました。色々見てきたり聞いてきたりしたのですが、一個一個書いてるときりが無いので、いくつか気に入った写真を基に紹介。

八丈富士という標高850m位の山に登ってきました。

 八丈富士山頂から見える八丈空港

八丈富士にある牧場の牛さん。牛乳おいしかったですw

島にはかなり大きい植物園があります。
その一角に光るきのこが展示されてました。
 
 裏見ヶ滝

名前の通り滝の裏側を通れるので裏見ヶ滝、らしいです。

途中で撮った木漏れ日の一枚



11月半ばくらいに旧Q-starを回収する機会がありましたので、そのまま持ってきました。あちこち壊れてて、実は色々なだめな部分を確認する貴重な資料。と、同時に僕の大学生活の3年間が入ってるものでもあります。

 旧Q-star。初めて恒星数200万を達成したやつですね。
僕はQ-star3と呼んでいます。

恒星原版やレンズ等色々だめな部分があるんですが、一回オーバーホールしてあげたいですね。光源と原版をしっかりしてあげれば、もう一度光が灯る日もあるかもしれません。


最後に作業進捗。Q-star-AHですが前から少し小型化したいと思っていたのがあったので、この機会にメインフレームを作り直しています。
削りだした構造材
 あと自宅ではどうしても作るのが困難な部品があったので、初めて機械加工を発注しました。色々ありましたが何とかなりそうです。そろそろ一般公開を件も進めないといけないですね。


以上です。

春を待つ
布団の季節も
朝は来る

2011年11月8日火曜日

ピンホール式、簡単?手作りプラネ

どうも、Qです、こんちには。

出張やら研修やらで伸ばし伸ばしになってたプラネの作り方、流石にほったらかしにしすぎなのでいい加減公開します(笑)公開って別に隠すこともなければ、大して難しいものでもないですが。

ただがびょうとか使うので、怪我とかには気をつけてください。一応こういうのって書いておかなければならないものなのかもしれませんが、怪我などをしても僕は責任は負えません、あしからず。

必要物品


懐中電灯(僕はここのを使いました)
交換用の電球(僕はここのを使いました)
(上記リンクはいずれ外れてしまうかも知れません)

黒いビニールテープ
両面テープ
黒画用紙(100均で買えます。厚手のものがいいです)
紙製の深皿(深さ5cm、直径14cm程度で紙製ならなんでもOK)
がびょう(持ちやすい、かつ針が太いのがいいです)
単3乾電池
セロテープ
糊(スティック糊がおすすめ)


手順1

まず懐中電灯の豆電球を交換します。

意外とここが難しかったんですよね。黒い部分を持ってひねったり横にずらしたりすると意外と簡単に外れます(無理に力をかけないのがコツです) 

元々入ってた電球は使わないので取り外します。そして交換用の電球ですが・・・
 

あとは元のように組みなおしてください。電池を忘れず。

こんな感じで点灯したらOK。結構上手く行かないです。特に100均なので品質が…壊れやすかったり分解するのも大変だったりするのもままあるので、懐中電灯は2,3個買っておくのをお勧めします。
 
 手順2

次に恒星原版を作ります。

まず以下のデータをダウンロード(画像を保存)してA4の紙に印刷してください。この時、印刷の大きさを43%程度にしてください。windowsであればペイント、ページ設定あたりで調整するのがよいでしょう。
(実際には紙皿の大きさに合わせて%を多少変えることになると思います)


印刷して、紙皿と合わせてみてこんな感じになればOK。

大体円の大きさと紙皿の大きさがあってればOKです。


画用紙に貼り付けます。大体、円より少し大きいくらいが張り付けば十分です。

円に沿って切り取ります。

さて、最も面倒な作業、穴あけです。下にダンボールなどを敷いて、がびょうで黒い点々に穴を開けてください。怪我しないように注意!

このときコツが二点。

一つは大きな点は大きく穴を開けること、小さな点は小さく点を開けること。大きい穴はちょっとやりすぎ?なくらいぐりぐり開けちゃって大丈夫です。但し、破いたり怪我しないように注意!

 もう一点は次の図の通り

こんな風に刺すと、端の星が消えにくくなります。


手順3

紙皿にこんな風に穴を開けてください・・・では元も子も無いですね(笑)

僕は色々道具を持ってるのでサクッと出来てしまいますが、普通の家庭で出来る方法といえば、こんなものかと
1..カッターを使う(但し、危ないので気をつけて!)
2.+ドライバなどを使って円状に穴を開けて、はさみで円形に切り取る。
あたりが出来そうですかね?

別に綺麗な円を開ける必要は無いです。
要するにこういう風になってればいいんです。

そして、こういう風に両面テープを張ってください。



手順4

恒星原版を紙皿にセロテープでくっつけます。
大体4箇所も止めれば大丈夫です。


手順5

最後です。
紙皿の両面テープの紙の部分だけを剥がして懐中電灯とくっつけてください。

以上で完成です。


いかがでしょうか?
一応、福島県で10月夜9時に見える星空というデータではあるのですが・・・

期待はずれ?もっと綺麗に?簡単に壊れてしまう・・・とか色々有ると思います。

まあこの辺の改善案は各自で考えていただくとして。
ちょっと書き足りない部分、説明を省略している部分が多々あります。

疑問点などがあれば、コメントやメールを下さい。
100%対応は不可能ですが、余裕があれば書き足しや、詳細な説明などを行います。


以上です。

2011年10月12日水曜日

福島県いわき市でワークショップやります!(あと陶芸やりました)

どうも、Qです、こんちには。

twitterでちょっと前に告知していた通り、
10月16日、福島県いわき市中央台公民館にて
プラネタリウム作りワークショップのボランティアをしてきます。

http://www.city.iwaki.fukushima.jp/bunka/shogaigakushu/012625.html

一般向けプログラムの方に書いてあります。
時間が書いてありませんが、

13時半開始~15時位終了
定員は20名

を目処にしています。
(一応、本企画はJST草の根プログラム(http://sciencecommunication.jst.go.jp/kusanone/jigyou)の支援を受けています)

今回の内容は、ピンホール式プラネタリウムを参加していただいた方々に製作して頂こうと思っています。対象年齢層は小学生以上、ですね。
この目的としては、震災復興支援ボランティアの一環で、子供達やその親等も含めて自分の手を動かして物を作る、ということを体感してもらおうというものです。

直接的な震災復興支援になっていないことは百も承知です。でも色んなものが壊れてしまった、失ってしまった震災後、自分達で工夫すれば何か作れる、ということを体感している子供達が増える、というのは本当の意味での復興に不可欠なものだと考えます。たかがピンホールプラネタリウム、だけどそれでもそこには色々な工夫や原理が存在しています。、そういったものを生かせるようになる、なろうとすることが本質的な復興の第一歩だと思うのです。

まあそれは言いすぎだとしても、自分でとにかく作った物を親と一緒に見てみたり、もっと工夫したら綺麗になるんじゃないか、と考えてもらったり、そういった部分を体感できるだけでも意味はあるんじゃないかと。

そういうわけで、本企画に協力させていただくことにしました。
作り方はまた別途公開しますが、今回作るプラネタリウムの試作品です。

100円ショップで手に入るようなものを使います。
恒星を映すための紙は自分で作りました。
今回は10月、福島で夜9時くらいに見える星空です。

ガムテープがダサいですがw
とりあえず接続したところ
かなり不安定なので立てるための工夫は何か考えます。

ライトをつけたところ
ランタンみたいになって個人的には結構気に入ってます。
投影したところ
意外とよく映りました

折角なので、Q-star-mini(元々結婚披露宴とかで天井に映すのに使ったもの)を持っていきます。まあ一応大人になるとこんなのも作れるよ、の参考ということで。




震災以来、自分みたいなのに何も出来ないことに辟易していたんですよね。プラネなんか作れても、誰も助けられない、何も出来ない、なんの役にも立てない。
ちょっとでもいい、もしかしたら何の意味も無いかもしれないけど、一人でも何かを作ることの楽しさとか気付いてくれるかもしれない。それなら、もしかしたら意味はあるかもしれない、そういう期待なのです。





全然関係ないですが以前陶芸で作った茶碗を受け取りました。


 茶碗

これで抹茶とか飲んだら美味しそうw





空の色
木枯らし運ぶ
風の色

2011年10月2日日曜日

東京国際科学フェスティバルで投影終了

どうも、Qです。こんちには。

今回投影したQ-starの写真

まだまだ問題点は山積みで、わざわざQ-starを使って解説をして頂いた方からも色々指摘して頂きました。一つは自分自身で把握していたことですが、他にも沢山、ですね。やはりそれを生業としている人達は見る視点が違います。ちなみに解説をして頂いた方、というのはここの方です。
 http://www.yokohama-mobilepla.jp/
日記に少し書いていただきました!嬉しいですね。 

いくつか改善している点もあって、例えば原版の重なり部分。以前よりもかなり改善してます。ここまでくれば、後は設置時の調整かなと思います。 あと星の色が以前よりも明確に出てると思います。このあたりは要改善点でもあるのですが。

プラネタリウムそのものの話もそうなのですが、今回はそれ以外の所に思うところが多かったです。Q-starは所詮は趣味で作った物。だけど、今回手伝わせていただいた方々は全てそれが仕事の人達です。当たり前ですが、仕事、となればそこにどんな社会的な価値があるか、業務としての価値があるか、将来性やそこにどれだけのリソースを割くべきか、なんてのがずらずら出てくるわけです。この辺の難しさっていうのは、やっぱりお客様や現場で一緒に働く人達と話をしてみないことには分からないわけです。

何より自分の仕事としての立ち居地に、自分自身感じていることでもあったのですが、やっぱりそうだな、というものがありました。色々微妙な話題を含むのでこれ以上の言及は避けますが、「一体何の為に仕事をしているの?」みたいな部分、とても重要です。



さて、意外と休む間もなく次のものが控えています。開発も続けなければいけません。仕事も忙しくなります。まあでも、一般公開辺りがとりあえず今の自分への一区切りになるでしょうね。別にだから何かあるわけでもないのですが、ただそれなりに思っている部分は有るのです。





風が吹く
どこからどこへ
宛ても無く

2011年9月30日金曜日

進捗と報告

どうも、Qです、こんちには。

ツイッターで言ってた通り、9/30、10/1は田町グランパークタワー1Fでお手伝いをしてきます。まあ正直今回は、テスト、に近いところが有るのは事実です。野球で言えば、ベンチ入り、ってところでしょうか?
プラネタリウムの構造や仕組みの説明をしたりとか、ワークショップの手伝いをしたりとかがメインです。
http://tokyo.sci-fest.net/2011/ja/event/event.php?eid=437


が、とりあえずQ-star-AH自体は必要最低限の投影機能は付けられたので、タイミングがよければ投影するかもしれません。実際には調整などが入るのでそこまで確約は出来ませんが、何とか頑張ってみます。最低1回、運がよければ2回くらい、なんとか投影する機会を作りたいですね。まあこればっかりは僕の一存で決まるものでもないので。

とにかく皆様よろしくお願いいたします。
お時間ある方は身にきていただけると光栄です。

以下作業進捗。
先月設計してた基板、量産しました。
いやなかなか骨が折れた。

 現状のQ-star-AHです。
やっぱり電装が入ると雰囲気違いますねw



正直仕事の方も色々立て込んだりしてて、プラネの作業の時間取れるか微妙だったのですが、なんとかなりました。これからもっと忙しくなるので、もっと効率的に作業しないといけないですね・・・
今月はちょっと大変でした。


では皆様よろしくお願いいたします。




夏の色
目覚めた季節に
染められて

2011年8月24日水曜日

日立シビックセンタへ修学旅行(?)

どうも、QべぇだかQちゃんだかQ様だかとにかくQです、こんちには。

少し遅れましたが8月18日に日立シビックセンタに修学旅行(?)で行って参りました。まあ、プラネ界の(裏世界の)ドン、影牢お銀に声を掛けられては、返事は「はい!」か「Yes!」の二択ですからねw行かないわけには参りません。

まあそれはともかく最新のメガスターが導入されてるらしいんですね。折角の機会ですし、生解説を聞けるチャンスでもあったので業界調査と勉強を兼ねて、と言うところですね。

日立シビックセンタ
常磐線日立駅を降りてすぐです。めっちゃでかいのですぐ分かります。

なんかはめ込まれてる感じの球体があります。
これがプラネタリウム用のドームです。

屋上で触れます。
ちなみにめっちゃでかいですw(直径22mらしい)

プラネタリウム装置全体像
透明なケースで覆われてるのは惑星投影機

左の青いのがメガスター
右下の円形のものは夕焼けや朝焼け投影機
後ろにあるのはプロジェクタ

上から撮った感じ
この図が一番カッコいいですねw

 見た感じとしては、流石メガスター最新式(メガスター2A)というべきか、非常にシャープな星空でした。星の点一つ一つがはっきり見えます。あとデジタルによる星空投影との連動しており、プロジェクタによる星空投影⇒メガスター投影の移行とかがスムーズに出来るみたいです(というよりそういう風に作ってるのか)。

メガスターといえば天の川の投影が注目すべきところですが、ちょっと強烈に映りすぎな印象を受けました。といってもそれは僕の目線で、という話で、一般にはあのほうが綺麗に見えるのかもしれません。あと、水平線シャッターが付いてません。まあどういうことなのかは実物を見てくださいwおお、こんなことできるんだ!っていうのがありました。

もう一つ、univiewというデジタルプラネタリウム(というよりはもはや宇宙船シミュレータですが…) が入ってます。これ超凄いです。ただそれは、今回たまたま色々見せてもらったからわかると言う話で、実際の投影では、解説員がどの位遊んでくれるか、によります。運がよければ、宇宙旅行してるような感じや、惑星の挙動をシミュレーションして遊んでるような感覚を楽しめるでしょう。

他にも月、太陽投影機が大変優秀なものでした。何が優秀って、月や太陽それ自体が一つのプロジェクタ?みたいなもので投影されてるんです。従って満ち欠けとか凄く綺麗に再現されるみたいですね。これもとても面白いものを見せてもらいましたwそう遠くない内に来年当たりにそれは判明するでしょう。

おまけ

日立駅をおりてすぐのところに謎のタービンらしき物がありました。
wikipediaによると、「工業都市・日立」をイメージする発電所用の
大型タービン動翼を模したモニュメント、らしい

屋上の景色なんですが・・・あれ、よく見ると・・・


おお、こんなところに全天球プラネタリウムが!
これは今度見に行かないと(笑)

以上、修学旅行の報告でした。

作業は現在、光源点灯用の回路を量産してるのと、修正を施した新しい恒星原版を焼いてます。
首尾よく行けば、9月、10月、11月、12月とそれぞれ何かしら活動する機会があるかもしれません。その時はよろしくお願いいたします。

できれば12月に一般公開にこぎつけたいですね、頑張ります。



あと少し
後姿の
夏模様